Excelで入力したら色が変わる(付く・消える)ようにする方法

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Excelでは、入力を条件にセルの色を変えることができます。この設定をしておくと、入力漏れや入力内容の変更にすぐに気付けるので便利です。

そこで今回は、Excelで入力したら色が変わるようにする方法をご紹介します。

入力を条件に「セルに色を付けたい」または「セルの色を消したい」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Excelで条件付き書式を設定する方法

Excelで入力したら色が変わるようにするには、色を変えたいセルに対し「条件付き書式」を設定します。

条件付き書式とは、指定したセルが条件を満たした際に、あらかじめ設定しておいた書式を反映させる機能のことです。

条件付き書式を設定するには、まず「色を変えたいセル」を選択⇒「ホーム」タブ⇒「条件付き書式」⇒「新しいルール」をクリックします。

Excel

「新しい書式ルール」画面が表示されたら、ルールの種類を選択⇒ルールの内容を設定⇒「書式」ボタンをクリックします。ルールの種類は「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択すると、関数を使って柔軟に条件を設定できます。

「新しい書式ルール」画面

「セルの書式設定」画面が表示されたら、「塗りつぶし」タブ⇒条件を満たした場合のセルの色を選択⇒「OK」ボタンをクリックします。ポイントは、入力によって色を付けたい場合は「入力時の色」を、色を消したい場合は「未入力時の色」を設定することです。

「セルの書式設定」画面

「新しい書式ルール」画面に戻ったら「OK」ボタンをクリックします。

「新しい書式ルール」画面

これで、入力したら色が変わるようにするための作業は完了です。条件が満たされると、選択したセルの書式が変わります。

入力したら色を付ける条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較

ちなみに、条件付き書式は同じ箇所に複数設定することも可能です。そのため、「未入力のときはグレーに、入力したら黄色にする」といったこともできます。

複数の条件付き書式を設定する方法や、その際の注意点については以下の記事で詳しく解説していますので、そちらを参考にしてみてください。

Excelで入力したら「入力したセル」の色が変わるようにする方法

Excelで入力したら「入力したセル」の色が変わるようにするには、まず「入力するセル」を選択します。たとえば、B1に入力したらB1の色が変わるようにしたい場合は、B1を選択します。

Excelのシート画面

「新しい書式ルール」画面を表示したら、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、以下のような数式を入力します。

  • 色を付ける → =B1<>""
  • 色を消す → =B1=""
「新しい書式ルール」画面

これでB1の入力状況に応じてB1の色が変わります。

入力したら色を付ける条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較
入力したら色を消す条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較

Excelで入力したら「別のセル」の色が変わるようにする方法

Excelで入力したら「別のセル」の色が変わるようにするには、まず「色を変えたいセル」を選択します。たとえば、B1に入力したらA1の色が変わるようにしたい場合は、A1を選択します。

Excelのシート画面

「新しい書式ルール」画面を表示したら、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、以下のような数式を入力します。「B1=入力するセル」です。

  • 色を付ける → =B1<>""
  • 色を消す → =B1=""
「新しい書式ルール」画面

これでB1の入力状況に応じてA1の色が変わります。

入力したら色を付ける条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較
入力したら色を消す条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較

Excelで入力したら「行全体」の色が変わるようにする方法

Excelで入力したら「行全体」の色が変わるようにするには、まず「色を変えたいセル範囲」を選択します。たとえば、A1:C4の表で、見出し行を除いたC列に入力した場合にその行全体の色を変えたいときは、A2:C4を選択します。

Excelのシート画面

「新しい書式ルール」画面を表示したら、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、以下のような数式を入力します。「C2=入力する一番上のセル」で、「列のみ絶対参照」がポイントです。

  • 色を付ける → =$C2<>""
  • 色を消す → =$C2=""
「新しい書式ルール」画面
MEMO

絶対参照とは、行と列の両方または片方を固定したセルの参照方法のことです。絶対参照するには、行番号や列番号の前に「$」を付けます。

これでC列の入力状況に応じてその行全体の色が変わります。

入力したら色を付ける条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較
入力したら色を消す条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較

Excelで「複数のセルのどこか」に入力したら色が変わるようにする方法

Excelで「複数のセルのどこか」に入力したら色が変わるようにするには、まず「色を変えたいセル範囲」を選択します。たとえば、B2かC2かD2に入力した場合にA2の色が変わるようにしたいときは、A2を選択します。

Excelのシート画面

「新しい書式ルール」画面を表示したら、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、以下のような数式を入力します。「B2:D2=入力状況を調べたいセル範囲」です。

  • 色を付ける → =COUNTA(B2:D2)>=1
  • 色を消す → =COUNTA(B2:D2)=0

COUNTA関数(カウントエー関数)は、空白ではないセルの個数を求める関数です。

COUNTA関数の構文

COUNTA(値1, [値2], …)

値1(必須)
検索する範囲を指定する。
値2(省略可)
検索する追加の範囲を指定する。

なお、「値」は最大255個まで指定できます。

「新しい書式ルール」画面

これでB2:D2のどこかに入力されたらA2の色が変わります。

入力したら色を付ける条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較
入力したら色を消す条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較

Excelで「特定の文字」を入力したら色が変わるようにする方法

Excelで「特定の文字」を入力したら色が変わるようにするには、数式中の「””」の部分を「”特定の文字”」とします。たとえば、B1に「◯」と入力したらB1の色が変わるようにしたい場合、数式は以下のようになります。

  • 色を付ける → =B1="◯"
  • 色を消す → =B1<>"◯"
「新しい書式ルール」画面

これで「◯」の入力状況に応じてB1の色が変わります。

入力したら色を付ける条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較
入力したら色を消す条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較

Excelで複数のセルに同じ条件付き書式をまとめて設定する方法

Excelでは、「同じ列または行の連続するセル」の場合、複数のセルに対して同じ条件付き書式をまとめて設定できます。

セルが同じ列の場合

同じ列のセルに同じ条件付き書式をまとめて設定するには、まず「条件付き書式を設定したいすべてのセル」を選択します。たとえば、同じ条件付き書式をB1とB2とB3に設定したい場合は、B1:B3を選択します。

Excelのシート画面

「新しい書式ルール」画面を表示したら、数式中の「参照するセル」と「セルの参照方法」を以下のようにします。

  • 参照するセル → 選択範囲の一番上のセル
  • セルの参照方法 → のみ絶対参照
Excelのシート画面と「新しい書式ルール」画面

たとえば、数式を=$B1<>""とすると、B1:B3に「入力したらセルに色を付ける」という条件付き書式が設定されます。

入力したら色を付ける条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較

セルが同じ行の場合

同じ行のセルに同じ条件付き書式をまとめて設定するには、まず「条件付き書式を設定したいすべてのセル」を選択します。たとえば、同じ条件付き書式をA2とB2とC2に設定したい場合は、A2:C2を選択します。

Excelのシート画面

「新しい書式ルール」画面を表示したら、数式中の「参照するセル」と「セルの参照方法」を以下のようにします。

  • 参照するセル → 選択範囲の一番左のセル
  • セルの参照方法 → のみ絶対参照
Excelのシート画面と「新しい書式ルール」画面

たとえば、数式を=A$2<>""とすると、A2:C2に「入力したらセルに色を付ける」という条件付き書式が設定されます。

入力したら色を付ける条件付き書式を設定した場合の入力前と入力後の比較

Excelの条件付き書式を編集・解除する方法

作成した条件付き書式を編集・解除するには、まず条件付き書式が設定されたセルを選択して「ホーム」タブ⇒「条件付き書式」⇒「ルールの管理」をクリックします。

Excel

「条件付き書式ルールの管理」画面が表示されたら、一覧から編集または解除したいルールを選択します。

「条件付き書式ルールの管理」画面
MEMO

ルールが表示されない場合は、「書式ルールの表示」で、条件付き書式を設定したシート名を選択しましょう。

「条件付き書式ルールの管理」画面

以降の手順は、編集するか解除するかによって異なります。

なお、編集する場合も解除する場合も、最後は必ず「条件付き書式ルールの管理」画面で「OK」ボタンをクリックしましょう。この操作を行わなければ、変更は反映されません。

「条件付き書式ルールの管理」画面

条件付き書式を編集する方法

条件付き書式の適用先を編集したい場合は、「適用先」を編集します。

「条件付き書式ルールの管理」画面

ルールの種類や内容、書式などを編集したい場合は、まず「ルールの編集」ボタンをクリックします。

「条件付き書式ルールの管理」画面

すると「書式ルールの編集」画面が表示されるので、この画面で編集を行います。

「書式ルールの編集」画面

条件付き書式を解除する方法

条件付き書式を解除するには、「ルールの削除」ボタンをクリックします。

「条件付き書式ルールの管理」画面

まとめ

今回は、Excelで入力したら色が変わるようにする方法をご紹介しました。

Excelで入力したら色が変わるようにするには、色を変えたいセルに「条件付き書式」を設定します。条件付き書式を使えば、何らかの文字の入力の有無や、特定の文字の入力の有無によってセルの色を変えることができますよ。

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