Excelで時間を別の単位に変換する方法【分/秒/小数点】

時間を分や秒、小数など別の単位に変換する必要があるとき、手動で変換するとなるとやや面倒ですが、Excelなら自動で変換できるので楽です。

そこで今回は、Excelで時間を別の単位に変換する方法をご紹介します。

Excelで時間を分・秒に変換する方法

Excelで時間を分・秒に変換するには、表示形式を変更します。

まず分または秒に変換したい時間が入力されたセルを選択して［Ctrl］＋［1］を押します。

すると「セルの書式設定」が表示されるので、「表示形式」タブ⇒「分類」で「ユーザー定義」を選択します。以降の手順は何に変換するかによって異なります。

時間を分に変換する場合

時間を分に変換する場合は、「種類」に「[mm]」と入力して「OK」をクリックします。

すると、「1:00」なら「60」のように、時間が分に変換されます。

時間を秒に変換する場合

時間を秒に変換する場合は、「種類」に「[ss]」と入力して「OK」をクリックします。

すると、「1:00」なら「3600」のように、時間が秒に変換されます。

Excelで時間を小数に変換する方法

「8:30」なら「8.5」のように時間を小数に変換するには、時間に24をかけてから、表示形式を「標準」にします。

A2の時間を小数に変換してB2に表示するには、まずB2に=A2*24と入力します。

B2を選択して［Ctrl］＋［1］を押します。

「セルの書式設定」が表示されたら「表示形式」タブを開き、「分類」から「標準」を選択して「OK」をクリックします。

これで時間が小数に変換されます。

Excelで数値を時間に変換する方法

Excelで数値を時間に変換する方法を、以下の2パターンに分けてご紹介します。

• 小数を時間に変換する場合
• 時・分・秒を時間に変換する場合

小数を時間に変換する場合

「8.5」なら「8:30」のように小数を時間に変換するには、小数を24で割ってから、表示形式を「h:mm」にします。

A2の小数を時間に変換してB2に表示するには、まずB2に=A2/24と入力します。

B2を選択して［Ctrl］＋［1］を押します。

「セルの書式設定」が表示されたら「表示形式」タブを開き、「分類」から「ユーザー定義」を選択⇒「種類」に「h:mm」と入力して「OK」をクリックします。

これで小数が時間に変換されます。

時・分・秒を時間に変換する場合

時・分・秒を時間に変換するには、「TIME関数」で時間に変換してから、表示形式を「h:mm:ss」にします。

A2の数値を「時」、B2の数値を「分」、C2の数値を「秒」としてD2に時間を表示するには、まずD2に=TIME(A2,B2,C2)と入力します。

D2を選択して［Ctrl］＋［1］を押します。

「セルの書式設定」が表示されたら「表示形式」タブを開き、「分類」から「ユーザー定義」を選択⇒「種類」に「h:mm:ss」と入力して「OK」をクリックします。

これで時・分・秒が時間に変換されます。

ただし、TIME関数では24時間以上の時間を表すことはできません。

Excelで時間が24時間以上にならないときの対処法

Excelでは時間が24時間以上になると0:00にリセットされてしまうため、通常、24時間以上の時間を表示することはできません。24時間以上の時間を表示するには、表示形式で時間を表す「h」を[]で囲み「[h]」のようにする必要があります。

詳しくは以下の記事で解説していますので、そちらを参考にしてみてください。

Excelで時間を足し算！24時間以上にならない時の対処法も紹介

まとめ

今回は、Excelで時間を別の単位に変換する方法をご紹介しました。

時間を分や秒に変換したいときは、表示形式を「[mm]」や「[ss]」にします。小数に変換したいときは時間に24をかけてから表示形式を「標準」に、反対に小数を時間に変換したいときは小数を24で割ってから表示形式を「h:mm」にしましょう。TIME関数を使えば時・分・秒をそれぞれ数値で指定し、時間に変換することも可能ですよ。