Office 2024がリリースされました!

Excelで消費税を自動計算!税込み・税抜き・消費税だけの出し方(計算式)

Excelでの消費税計算方法を解説!税込・税別・消費税だけの出し方

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

金額について、税込みや税抜き、消費税だけを出したいとき、電卓を使って手動計算すると、時間がかかったり計算ミスをしてしまったりしますが、Excelを使って自動計算すると、一瞬で出せるうえに計算ミスもありません。

そこで今回は、Excelで消費税を自動計算する方法をご紹介します。

税込み、税抜き、消費税だけの出し方(計算式)を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。、

Excelでの税込み計算式

Excelで税抜きから税込みを計算するには、税込みを表示したいセルに以下のような数式を入力します。

=税抜き*(1+消費税率)
MEMO

消費税率は、8パーセントなら「0.08」、10パーセントなら「0.1」です。

たとえば、A2に税抜きが入力されており、C2に10パーセントの税込みを表示したい場合は、C2に=A2*1.1と入力します。

税抜きから税込みを計算

Excelでの税抜き計算式

Excelで税込みから税抜きを計算するには、税抜きを表示したいセルに以下のような数式を入力します。

=税込み/(1+消費税率)

たとえば、C2に税込みが入力されており、A2に10パーセントの税抜きを表示したい場合は、A2に=C2/1.1と入力します。

税込みから税抜きを計算

Excelでの消費税計算式

Excelでの消費税の計算方法は以下のとおりです。

税込みからの消費税だけの出し方

税込みから消費税だけを出すには、消費税を表示したいセルに以下のような数式を入力します。

=税込み*消費税率/(1+消費税率)

たとえば、C2に税込みが入力されており、B2に10パーセントの消費税を表示したい場合は、B2に=C2*0.1/1.1と入力します。

税込みから消費税を計算

税抜きからの消費税だけの出し方

税抜きから消費税だけを出すには、消費税を表示したいセルに以下のような数式を入力します。

=税抜き*消費税率

たとえば、A2に税抜きが入力されており、B2に10パーセントの消費税を表示したい場合は、B2に=A2*0.1と入力します。

税抜きから消費税を計算

Excelで消費税を切り捨て・切り上げ・四捨五入するときに使用する関数

Excelで消費税を切り捨て・切り上げ・四捨五入するには、以下のような関数を使用します。

  • INT関数
  • ROUNDDOWN関数
  • ROUNDUP関数
  • ROUND関数

INT関数

INT関数(イント関数)は、指定された数値の小数点以下を切り捨て、最も近い整数にする関数です。数値がマイナスの場合は、元の数値「以下」でもっとも近い整数になります。

INT関数の構文

INT(数値

数値(必須)
小数点以下を切り捨てる数値を指定する。

たとえば、A3の税抜きからD3に10パーセントの税込みを「小数点以下切り捨て」で表示するには、D3に以下のような数式を入力します。

=INT(A3*1.1)
INT関数で税込みを切り捨て

ROUNDDOWN関数

ROUNDDOWN関数(ラウンドダウン関数)は、指定された桁数で切り捨てる関数です。

ROUNDDOWN関数の構文

ROUNDDOWN(数値, 桁数

数値(必須)
切り捨てる数値を指定する。
桁数(必須)
切り捨てる桁数を整数で指定する。
ROUNDDOWN関数の桁数の説明

たとえば、A3の税抜きからD3に10パーセントの税込みを「小数点以下切り捨て」で表示するには、D3に以下のような数式を入力します。

=ROUNDDOWN(A3*1.1,0)
ROUNDDOWN関数で税込みを切り捨て

ROUNDUP関数

ROUNDUP関数(ラウンドアップ関数)は、指定された桁数で切り上げる関数です。

ROUNDUP関数の構文

ROUNDUP(数値, 桁数

数値(必須)
切り上げる数値を指定する。
桁数(必須)
切り上げる桁数を整数で指定する。
ROUNDUP関数の桁数の説明

たとえば、A3の税抜きからD3に10パーセントの税込みを「小数点以下切り上げ」で表示するには、D3に以下のような数式を入力します。

=ROUNDUP(A3*1.1,0)
RUNDUP関数で税込みを切り上げ

ROUND関数

ROUND関数(ラウンド関数)は、指定された桁数で四捨五入する関数です。

ROUND関数の構文

ROUND(数値, 桁数

数値(必須)
四捨五入する数値を指定する。
桁数(必須)
四捨五入する桁数を整数で指定する。
ROUND関数の桁数の説明

たとえば、A3の税抜きからD3に10パーセントの税込みを「小数点以下四捨五入」で表示するには、D3に以下のような数式を入力します。

=ROUND(A3*1.1,0)
ROUND関数で税込みを四捨五入

Excelで消費税10パーセントと8パーセントが混在する場合の計算方法

Excelで消費税10パーセントと8パーセントが混在する場合の計算方法をご紹介します。

個別の金額の出し方

個別の金額を出すには、計算の元となるデータに「税率区分」列を作成したうえで、「IF関数」を使った計算式を使います。

IF関数(イフ関数)は、条件を満たす場合と満たさない場合とで処理を変える関数です。

IF関数の構文

IF(論理式, 真の場合, 偽の場合

論理式(必須)
条件を指定する。
真の場合(必須)
条件を満たす場合の処理を指定する。
偽の場合(必須)
条件を満たさない場合の処理を指定する。

たとえばB列を「税率区分」列にする場合は、消費税率8パーセントの項目だけB列に「※」と入力します。

「税率区分」列を作成

C列に小数点以下切り捨てで税込みを表示する場合は、C2に以下のような数式を入力し、任意のセルまでオートフィルします。これで、税率区分が「※」の場合は消費税率8パーセントで、空欄の場合は消費税率10パーセントで計算されます。

=IF(B2="※",ROUNDDOWN(A2*1.08,0),ROUNDDOWN(A2*1.1,0))
税率区分を元に税込み計算

消費税率別の合計金額の出し方

前述のやり方で個別の金額を出したうえで、消費税率別の合計金額を出すには、「SUMIF関数」を使います。

SUMIF関数(サムイフ関数)は、条件に一致する数値の合計を求める関数です。

SUMIF関数の構文

SUMIF(範囲, 検索条件, [合計範囲]

範囲(必須)
検索の対象となるセル範囲を指定する。
検索条件(必須)
セルを検索するための条件を指定する。
合計範囲(省略可)
合計したい値が入力されているセル範囲を指定する。省略すると【検索条件】によって絞り込まれた【範囲】として処理される。

たとえば、C2:C6が「税率区分」の入力範囲、D2:D6が「税込金額」の入力範囲で、D8に「消費税率10パーセントの合計」を、D9に「消費税率8パーセントの合計」を表示したいとします。

税率区分ごとの合計を求めたい

この場合、D8には=SUMIF(C2:C6,"",D2:D6)と入力します。これで消費税率10パーセントの合計が表示されます。

消費税率10パーセントの合計を計算

D9には=SUMIF(C2:C6,"※",D2:D6)と入力します。これで消費税率8パーセントの合計が表示されます。

消費税率8パーセントの合計を計算

Excelで計算した消費税が1円ずれるときの対処法

Excelで計算した消費税が1円ずれる場合、端数処理の場所ややり方が原因と考えられます。

たとえば、税込みの合計を「小数点以下切り捨て」で出したいとします。この場合、1つ1つの税込みを「そのまま」計算し、その合計を切り捨てしようとすると、例では「937.2」なので「937」になります。

税抜きから税込みをそのまま計算

一方、1つ1つの税込みを「切り捨て」で計算し、そこから合計を出そうとすると、例では「936」となります。1円のずれがありますね。

税抜きから税込みを端数切り捨てで計算

1つ1つの税込みをそのまま計算したものに、「小数点以下の表示桁数を減らす」を適用した場合も、1つ1つの税込みを切り捨てで計算した場合と1円のずれがあります。これは、「小数点以下の表示桁数を減らす」では小数点以下が四捨五入されるためです。

税抜きから税込みをそのまま計算し、「小数点以下の表示桁数を減らす」で端数処理

このように、端数処理の場所ややり方によっては1円のずれが出ることがありますので、どのように端数処理をするか、最初にルールを決めておくと良いでしょう。

まとめ

今回は、Excelで消費税を自動計算する方法をご紹介しました。

税込み、税抜き、消費税の消費税率別の計算式を表にまとめると以下のとおりです。

税込み、税抜き、消費税の消費税率別の計算式

端数を出したくない場合は、上記の計算式に、INT関数、ROUNDDOWN関数、ROUNDUP関数、ROUND関数などの切り捨て、切り上げ、四捨五入できる関数を組み合わせましょう。

Udemyの動画講座なら自分のペースでExcel VBAを学べる!

Udemyでは、買い切りの動画講座で好きな分野について自分のペースで学ぶことができます。

パソコンだけでなくスマホにも対応しているので、移動時間や休憩時間にスマホで学習することも可能です。

30日間の返金保証付きなので、初めてでも安心して受講できますよ。

▼ おすすめのExcel VBA講座はこちら ▼